桑葉(そうよう)

基原

クワ科MoraceaeのマグワMorus alba L.の葉

性味

苦・甘、寒

帰経

肺・肝

効能・効果

①疏散風熱
②清肺潤燥・止咳
③平肝陽
④明目

主な漢方薬

桑菊飲(そうぎくいん)
沙参麦門冬湯(しゃじんばくもんどうとう)
桑麻丸(そうまがん)
羚羊鈎藤湯(れいようこうとうとう)

特徴

基原植物のマグワについては桑白皮(そうはくひ)と同様です。

マグワの若枝は桑枝(そうし)、根は桑白皮、成熟した果実は桑椹(そうじん)という生薬になります。それぞれ清熱に働きますが、桑白皮は肺に入り、下降の性質をもって肺中の火や痰水を除きます。桑葉は軽くて上昇の性質をもち、肺・肝の風熱を疏散します。桑枝は経絡に入り、祛風湿・利関節に働きます。

民間療法として尿量が減少しているときに、クワの根を煎じて服用します。他にもクワの根・葉を高血圧症の予防に、果実を疲労回復に薬用酒としていました。中国では糖尿病の初期に使用しています。

「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」には「桑葉」の名前で収載されており、桑葉を日陰干ししたものを「神仙茶」と呼び、不老長寿の妙薬として風邪や百日咳、中風、利尿などに効果があるとされています。

桑葉は晩秋の霜にあたったものが良品とされ、霜桑葉・冬桑葉とも呼ばれています。

辛涼の薬で冷まし、風熱の邪を体表から発散させる辛涼解表薬(しんりょうげひょうやく)に分類され、同じような効能を持つ生薬に薄荷(はっか)、牛蒡子(ごぼうし)菊花(きくか)葛根(かっこん)、蔓荊子(まんけいし)、柴胡(さいこ)升麻(しょうま)などがあります。

外感風熱の発熱・咳嗽などの症状に用いられます。代表的な漢方薬は、薄荷や連翹(れんぎょう)と一緒に配合された桑菊飲(そうぎくいん)があります。

燥熱傷肺の咳嗽・咽乾などの症状に用いられます。代表的な漢方薬に、沙参(しゃじん)や麦門冬(ばくもんどう)一緒に配合された沙参麦門冬湯(しゃじんばくもんどうとう)があります。

肝陽上亢による頭のふらつき・めまい・頭痛などの症状に用いられます。代表的な漢方薬に、釣藤鈎(ちょうとうこう)や羚羊角(れいようかく)と一緒に調合された羚羊鈎藤湯(れいようこうとうとう)があります。

風熱や肝火による目の充血・異物感・羞明などや、肝腎不足による視力減退・目のかすみなどの症状に用いられます。代表的な漢方薬に、胡麻仁(ごまにん)と一緒に配合された桑麻丸(そうまがん)があります。

軽度の涼血止血の効能をもつので、血熱の吐血にも補助的に使用されます。

蒸したり密炙する(蒸桑葉・炙桑葉)と、明目に働きます。

※ 桃華堂では生薬単体の販売はしておりません。

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