柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)

組成

柴胡(さいこ)黄連(おうれん)黄芩(おうごん)・当帰(とうき)・連翹(れんぎょう)・薄荷(はっか)・牛蒡子(ごぼうし)熟地黄(じゅくじおう)・白芍(びゃくしゃく)・黄柏(おうばく)山梔子(さんしし)桔梗(ききょう)川芎(せんきゅう)甘草(かんぞう)栝楼根(かろこん)

効果

かんの強い傾向のある小児の次の諸症:
神経症、慢性扁桃腺炎、湿疹

効能

清熱解毒・祛風排膿・養血

主治

風熱毒邪が肝胆三焦にびまんし、遷延して耗血を伴った状態

方意

温清飲(うんせいいん)に柴胡・薄荷・桔梗・連翹・牛蒡子・栝楼根を加えた薬方です。肝・胆・三焦の風熱を治す働きがあり、咽喉・頚部・耳などの熱毒(皮膚化膿症・中耳炎・咽喉炎・扁桃炎など)が反復し遷延するときに適用します。

診断のポイントは、癇が強い・虚弱・扁桃腺炎・腹直筋緊張・くすぐったがりなどです。

主として小児腺病質の体質改善に用いられています。腺病質とは、肝の鬱血を来しており、偏食して、神経質、発育が悪い状態を指します。

柴胡清肝湯は一貫堂医学でいう解毒証体質、腺病質体質に用います。幼少年期には主として柴胡清肝湯、青年期には荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)を用います。柴胡清肝湯は和解の作用、荊芥連翹湯は発表の作用が顕著です。

類方鑑別

小柴胡湯(しょうさいことう)
胸脇苦満が著明な場合に用います。柴胡清肝湯は腹直筋緊張があります。

小建中湯(しょうけんちゅうとう)
身体が虚弱で腹壁の筋肉が薄く、腹直筋の緊張が著明で、お腹が痛むような場合に用います。

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
腹直筋の緊張が強く、かつ胸脇苦満があり、しばしば腹痛を訴える場合に用います。

参考文献

編著者: 神戸中医学研究会 / [新装版]中医臨床のための方剤学 / 東洋学術出版社 (2012)
編著者: 髙山宏世 / 腹証図解 漢方常用処方解説 / 日本漢方振興会 (1988)
著者: 杉山卓也 / 現場で使える薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 / 日経印刷 株式会社 (2018)

※ この漢方薬は桃華堂では取り扱いのない商品です。

LINEで完結♪
オーダーメイド漢方治療

LINEで完結♪
オーダーメイド漢方治療

薬研猫&鍋猫

漢方専門の薬剤師があなたに
ぴったりの漢方薬をご提案

まずはLINEより無料の
体質診断をしてみましょう!

初回限定

桃華堂オリジナル缶プレゼント!

LINE相談について詳しくはこちら ↓