イライラ

イライラに使用する漢方薬

イライラと深く関係しているのが五臓の「肝」です。「肝」はストレスを発散させ、精神や感情をコントロールする役割を担っています。

憂うつや怒りといった強いストレスを受けると、「肝」の働きが低下して、「気」の流れが滞ります。「肝」に熱が溜まり、爆発するように怒ってしまう場合もあります。熱症状がある場合は熱をさまし、「気」の流れをスムーズにしてストレスを解放することが重要です。


タイプ別の解説

1. イライラが体にこもり、外に発散できないタイプ

発散できないイライラを溜め込んでしまい、爆発するように怒ってしまします。瞬間的に怒りのボルテージが上がり、自分で抑えることが困難になります。

よく使われる漢方薬

2. 神経質で、月経前になると調子を崩し、たまに顔が熱くほてるタイプ

神経質で常にイライラしており、月経前症候群(PMS)があります。不定愁訴を訴え、更年期の場合ホットフラッシュを伴うことが多いです。

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3. 熱症状を伴うイライラ

体の熱が過剰で、イライラだけでなく気分が落ち着かず、目の充血、頭痛、赤ら顔、不眠、高血圧などの症状を併せ持ちます。体力があり精力的に活動しますが、イライラも熱っぽく、精神も不安定なことが多いです。

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実際にあった症例

当店に寄せられた『喜びの声』の中から、このページの症状と関連のある事例についてご紹介します。

30代・女性

この方は生理前後に不調が出やすく、その一つにイライラがありました。そのほか、胃痛や腰痛などさまざまな症状でお悩みでした。
漢方治療では胃腸を整えることを中心に、ホルモンバランスに深く関係がある五臓の「腎」を補う漢方薬を使いました。
服用から3ヶ月で不調が気にならなくなり、体も心もずっと楽になったと大変喜んでいただけました。

60代・女性

この方は生活環境の変化をきっかけに漫然とした不安感が出始め、ぐっと詰まるようなのどの苦しさがありました。このようなのどの詰まりはストレスの典型的な症状の一つです。
気の巡りを良くする逍遙散(しょうようさん)を中心に漢方治療を続けるうち、のどの詰まりは軽減され不安感も減っていきました。

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