便秘

便秘に使用する漢方薬

便秘は男性よりも女性の方が悩む比率の多い症状です。

昔は「一日一便」と言って毎日排便があることが良いとされていましたが、現代では排便には個人差があることがわかっており、2~3日に1回でも問題ない方もいます。逆に、毎日排便があったとしても、排便が困難だったり、お腹に張りを感じる場合は便秘にあたります。


タイプ別の解説

1. ストレス過剰による便秘

過剰なストレスがたまると気の流れが滞り、腸の働きが低下して便が出にくくなります。旅行や人の家に泊まるなどの環境の変化で起こる便秘もこのタイプです。

よく使われる漢方薬

2. 腸内が潤い不足の便秘

体に余分な熱がこもり、水分を消耗して腸内が乾燥することにより引き起こされる便秘です。乾燥したコロコロ便は高齢者の習慣性便秘に多く、脂っこいもの、辛いもの、濃い味、お酒を好む方にも多い便秘です。

よく使われる漢方薬

3. 血不足による乾燥気味な便秘

体内に潤いを与える「血」の不足により、腸の潤いも不足し、便が乾燥してでにくくなります。このタイプの便秘は、生理後や出産後など血が不足しているときになりがちです。麻子仁丸などの便秘薬を使いながら、血を補う漢方薬を併用します。

日常生活のポイント

瀉下作用のある大黄(だいおう)は、市販の便秘薬にも多く使われています。漢方薬での治療も大切ですが、使い続けると効果が弱まり習慣化しやすいため、生活・食養生の改善も一緒に行う必要があります。

快便生活へのアプローチ

  • 朝食を食べて腸を刺激する
  • 朝食後に排便のリズムを作る
  • 体を冷やさない
  • ストレスをためない
  • しっかり睡眠をとる

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