玉竹(ぎょくちく)
基原
キジカクシ科AsparagaceaeのアマドコロPolygonatum odoratumの根茎を乾燥または蒸乾したもの
性味
甘、微寒
帰経
肺・胃
効能・効果
①養陰潤燥・生津止渇
主な漢方薬
玉竹麦門冬湯(ぎょくちくばくもんどうとう)
養胃湯(よういとう)
特徴
アマドコロの原産地は東アジアであり、日本でも各地の山林や草地に自生している多年草です。スズランのように小さな白い花をつけ、観賞用としても栽培されています。
玉竹はキジカクシ科のアマドコロの根茎を乾燥したもので、「萎蕤(いずい)」とも呼ばれています。「竹」と名前にありますが、植物の竹とは全く関係がありません。以前の分類体系ではアマドコロはユリ科に含まれていましたが、DNA解析に基づく最新の分類体系(APG)ではキジカクシ科に分類されるようになりました。
長く、厚く、黄白色でつやがあり、柔らかいものが良品とされています。
アマドコロととてもよく似た植物にナルコユリというものがあります。ナルコユリの根茎は黄精(おうせい)という生薬になります。花の数や茎の形で見分けることは可能とされていますが、区別をつけるのが難しいものも多く、一般的には同属植物の大型の根茎を「黄精」、小型のものを「玉竹」として使用しているところもあります。両者の効能は似ていますが、黄精は脾や腎を補うのに対し、玉竹は肺や胃を潤す働きが強いです。共に味の甘いものが良品とされ、苦味を呈するものは薬用に向かないとされています。
体を潤す滋陰薬(じいんやく)に分類され、同じような効能を持つ生薬に沙参(しゃじん)、浜防風(はまぼうふう)、天門冬(てんもんどう)、麦門冬(ばくもんどう)、玄参(げんじん)、百合(びゃくごう)、黄精、旱蓮草(かんれんそう)、枸杞子(くこし)、女貞子(じょていし)、亀板(きばん)、鼈甲(べっこう)があります。
潤いを与え、ほてりを冷ます働きがあります。特に肺を潤す力が強く、口渇・空咳・粘稠で切れにくい痰などの症状に用いられます。
日本の漢方製剤ではあまり使われていませんが、民間療法として生のすり下ろした汁や粉末を酢で練ったものを打撲傷に用いていました。
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