ST7. 下関(げかん)

  所属する経脈

足の陽明胃経(ようめい いけい)

 名前の由来

下関(げかん)の『下』は「下方」、『関』は「機関」の意味を持ちます。

このツボは、下顎骨を動かす機関、すなわち顎関節のある部位に位置することから下関と名付けられました。

 位置

顔面部、頬骨弓の下縁中点と下顎切痕の間の陥凹部。

口を閉じた状態で、耳の前から頬骨弓(ほお骨)の下縁に沿って指を前の方に滑らせていくと感じるへこみに下関はあります。

このへこみは、口を開けるとなくなります。

頬骨弓の上縁には上関(じょうかん)と呼ばれるツボがあり、下関と対になって頬骨弓を上下にはさむ形で存在しています。

 主治・効能

顔の症状

顎関節症牙関緊急歯の痛み歯周病耳下腺炎耳鳴り難聴顔面神経麻痺三叉神経痛

下関はその部位から、顔に出る諸症状に対して治療効果があります。

特に、下関は耳の近くにある顎関節に位置するツボのため、その付近に関係のある疾患によく用いられます。

 局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 耳下腺 → 咬筋 → 外側翼突筋

関係する筋肉

  • 咬筋
  • 外側翼突筋

関係する動脈・静脈

  • 顔面横動脈・静脈

関係する神経

  • 顔面神経
  • 下顎神経(三叉神経の第3枝)
  • 大耳介神経

 参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)

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