旱蓮草(かんれんそう)

基原

キク科CompositaeのタカサブロウEclipta prosrata Linne.の全草

性味

甘・酸、寒

帰経

肝・腎

効能・効果

①補肝益腎・烏髪固歯
②涼血止血

主な漢方薬

二至丸(にっしがん)

特徴

タカサブロウは水田や溝などのやや湿り気のあるところに生える一年草です。タカサブロウには在来種のモトタカサブロウと外来種のアメリカタカサブロウがあります。以前は混同されていましたが、在来種と帰化植物を区別するようになりました。アメリカタカサブロウとモトタカサブロウはよく似ていますが、アメリカタカサブロウの方がより葉が細く種子に翼がないのが特徴です。

中国では墨旱蓮(ぼくかんれん)とも呼ばれており、これは茎を折ると断面が黒くなることに由来しています。茎に含まれる成分が酵素によって酸化されることで黒くなり、搾り汁は黒色染料や毛染めに使われたこともありました。

中国の地方によってはオトギリソウ科のトモエソウ、キク科のハマグルマも旱蓮草として使用されています。

体を潤す滋陰薬(じいんやく)に分類され、同じような効能を持つ生薬に沙参(しゃじん)、天門冬(てんもんどう)、麦門冬(ばくもんどう)、玄参(げんじん)、百合(びゃくごう)、玉竹(ぎょくちく)、黄精(おうせい)、枸杞子(くこし)、女貞子(じょていし)、亀板(きばん)、鼈甲(べっこう)があります。

五臓の「腎」を補うことから、潤いを与えて髪や肌を老化から守り、足腰の弱りなどアンチエイジングの妙薬として使われています。中国では「二至丸(にっしんがん)」の構成生薬として有名です。二至丸は旱蓮草と女貞子(じょていし)の二味で構成されています。旱蓮草は陽の気が極まる夏至に、女貞子は陰の気が極まる冬至に収穫されることから二至丸という名前がつきました。肝腎陰虚(かんじんいんきょ)という状態によく使われ、頭のふらつき、めまい、ほてり、耳鳴り、白髪、更年期障害などに効果があります。

熱を冷まして出血を止める働きがあります。鼻血、血尿、不正出血などに用いられます。

民間療法では、血尿に生の旱蓮草とオオバコ(車前草)を混ぜた汁を服用していたそうです。