蘇木(そぼく)
基原
マメ科LeguminosaeのスオウCaesalpinia sappan Linneの心材
性味
甘・鹹・辛、平
帰経
心・肝・脾
効能・効果
①活血祛瘀・消腫止痛
主な漢方薬
特徴
スオウは東南アジア、中国の南部に自生するマメ科の常緑樹です。マメ科の植物ですがジャケツイバラ亜科というグループに属するため、花はエンドウやスイートピーのような蝶形花ではなく、5枚の花弁が平らに咲きます。
日本には飛鳥時代に伝来したといわれ、古くから赤色の染料として使用されてきました。葉や果実も染料として使われており、タンニンが含まれているため、鉄媒染で布を黒く染めます。正倉院にも、スオウとスオウで染めた布や木工品が保存されています。
外皮と辺材を取り除き、黄赤色の心材を乾燥させたものが蘇木となります。外皮は白色で、内部の木心はなるべく深紅色をしているものが良品とされています。
瘀血(おけつ:血流が悪い状態)を改善する活血化瘀薬(かっけつかおやく)に分類され、同じような効能を持つ生薬に川芎(せんきゅう)、延胡索(えんごさく)、莪朮(がじゅつ)、降香(こうこう)、丹参(たんじん)、桃仁(とうにん)、紅花(こうか)、牛膝(ごしつ)、水蛭(すいてつ)などがあります。
蘇木と紅花は効能がよく似ています。活血通経・消瘀止痛に働き、婦人病や外傷による痛みの常用薬であり、少量では和血しますが多用すると破血します。紅花は温性で催生堕胎に働き、蘇木は偏涼で祛風和血に働きます。
血瘀の月経痛・無月経あるいは産後瘀阻の腹痛などの症状に、当帰(とうき)や川芎などと一緒に用いられます。打撲外傷の腫脹・疼痛などの症状に用いられます。代表的な漢方薬に、紅花や大黄(だいおう)などと一緒に配合された通導散(つうどうさん)があります。
祛風和血の効能があるので、蕁麻疹の瘙痒や中風・破傷風などにも使用されます。
走散動血するので、血虚無瘀や妊婦さんには禁忌です。
※ 桃華堂では生薬単体の販売はしておりません。お取り扱いのない商品についてのお問い合わせはご遠慮ください。
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