川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)

組成

薄荷(はっか)・川芎(せんきゅう)荊芥(けいがい)羌活(きょうかつ)・防風(ぼうふう)・白芷(びゃくし)・香附子(こうぶし)甘草(かんぞう)・茶葉(ちゃよう)

効果

かぜ、血の道症、頭痛

効能

祛風止痛

主治

頭風:
頭痛・偏頭痛が反復して長期間治癒せず、感冒や情緒変動などによって誘発される

方意

風邪や寒邪などの外感病のため、頭痛やめまいを呈する時に用います。風寒の頭痛に対する処方で、発熱悪風しますが特別な腹証はありません。

診断のポイントは、頭痛・発熱悪風などです。

祛風の効能がある川芎を主薬としており、お茶により服用することから「川芎茶調敞」と名付けられています。

全体としては、風邪・風寒による頭痛を治す方剤ですので、気虚血虚による頭痛には用いてはいけません。

「医方集解(いほうしゅうかい)」には香附子に代えて細辛(さいしん)を用いた川芎茶調散が記されています。こちらのほうが止痛散寒の効能がより強くなっています。

類方鑑別

葛根湯(かっこんとう)
体力中等度の方を中心に、風邪などで急に頭痛を訴え、発汗のない場合に用います。発熱・悪寒・項背のこわばりがあります。

桂枝湯(けいしとう)
比較的体力の低下した方が風邪などで急に頭痛を訴えた場合で、自然発汗している方に用います。

加味逍遙散(かみしょうようさん)
更年期または月経不順のある虚弱体質の女性で、頭痛の他に肩こり・めまい・不眠・不安など不定愁訴の多い場合に用います。

釣藤散(ちょうとうさん)
中年以降の慢性の頭痛で、動脈硬化や高血圧の傾向がある場合に用います。

五苓散(ごれいさん)
口渇、尿量減少のみられる頭痛に用います。水毒の頭痛です。

桂枝人参湯(けいしにんじんとう)
比較的体力の低下した方の頭痛で、胃アトニーなどの胃腸症状のある場合に用います。

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)
桂枝人参湯の場合よりさらに体力が低下した方に用います。

参考文献

編著者: 神戸中医学研究会 / [新装版]中医臨床のための方剤学 / 東洋学術出版社 (2012)
編著者: 髙山宏世 / 腹証図解 漢方常用処方解説 / 日本漢方振興会 (1988)
著者: 杉山卓也 / 現場で使える薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 / 日経印刷 株式会社 (2018)

※ この漢方薬は桃華堂では取り扱いのない商品です。

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