立効散(りっこうさん)
組成
細辛(さいしん)・升麻(しょうま)・防風(ぼうふう)・竜胆(りゅうたん)・甘草(かんぞう)
効果
抜歯後の疼痛、歯痛
効能
祛風止痛
主治
風勝の歯痛・頭痛・項背痛など
方意
一般的に歯痛および口腔内の腫脹・疼痛に用いられる処方です。
診断のポイントは、歯痛・歯ぐきの痛み・脈緊などです。特別な腹証はありません。
祛風止痛の細辛・防風・升麻、熄風止痛の竜胆、調和諸薬の甘草からなります。細辛には局所麻酔効果もあるので、口中に含んで歯痛部にとどめると、歯痛効果が強まります。
突発して増減する風勝の疼痛に適し、表証を伴う場合に特によいです。
元来は歯痛の薬として用いられていますが、三叉神経痛などにもよいです。
類方鑑別
葛根湯(かっこんとう):
比較的体力があり胃腸障害のない方で、虫歯の初期・肩こりを伴う歯痛に用います。患部の熱感が強い時には、桔梗(ききょう)・石膏(せっこう)を加えるとよいです。
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)・黄連解毒湯(おうれんげどくとう):
比較的体力のある方で、患部の腫脹および出血のある場合には、三黄瀉心湯または黄連解毒湯を用います。
調胃承気湯(ちょういじょうきとう):
体力が中等度で、患部が腫れて痛み、便秘する場合に用います。
桃核承気湯(とうかくじょうきとう):
体力が充実した方で、のぼせが甚だしく、便秘して歯が痛み、ときに左下腹部に強い抵抗・圧痛のある場合に用います。
参考文献
編著者: 神戸中医学研究会 / [新装版]中医臨床のための方剤学 / 東洋学術出版社 (2012)
編著者: 髙山宏世 / 腹証図解 漢方常用処方解説 / 日本漢方振興会 (1988)
著者: 杉山卓也 / 現場で使える薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 / 日経印刷 株式会社 (2018)
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