沢瀉湯(たくしゃとう)

組成

沢瀉(たくしゃ)・白朮(じゃくじゅつ)

効果

めまい、頭重

方意

広い意味でのめまいの第一選択方剤で、2種類の生薬からなるシンプルな構成です。

どちらも利水作用を持つ生薬ですが、沢瀉は寒性、白朮は温性と相反する性質を持っています。漢方は温寒すなわち「陰陽」のバランスがとれることで適応範囲が広がります。沢瀉湯もグラグラする立ちくらみから回転性のめまいまで幅広くカバーできます。胃内から胸(みぞおちのあたり)まで停滞した余剰な水分がめまいを引き起こし、沢瀉湯はそれを除去するというメカニズムです。

胃下垂・神経性・暴飲暴食など様々な原因でも対応が可能なので、めまいに活用しやすい漢方薬です。

類方鑑別

釣藤散(ちょうとうさん)
高血圧の傾向があり、のぼせや頭痛を伴うめまいに用います。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
急に立ち上がったり、振り向いたりすると起こる立ちくらみに用います。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
貧血や冷え性で、生理不順などを伴うめまいに用います。

参考文献

編著者: 神戸中医学研究会 / [新装版]中医臨床のための方剤学 / 東洋学術出版社 (2012)
編著者: 髙山宏世 / 腹証図解 漢方常用処方解説 / 日本漢方振興会 (1988)
著者: 杉山卓也 / 現場で使える薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 / 日経印刷 株式会社 (2018)

※ この漢方薬は桃華堂では取り扱いのない商品です。

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