黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)

組成

膠飴(こうい)・黄耆(おうぎ)甘草(かんぞう)桂枝(けいし)・白芍(びゃくしゃく)・生姜(しょうきょう)・大棗(たいそう)

効果

身体虚弱で疲労しやすいものの次の諸症:
虚弱体質、病後の衰弱、ねあせ

効能

温中補気・和裏緩急

方意

虚労裏急に用いられる小建中湯(しょうけんちゅうとう)に黄耆を加えた処方です。小建中湯証に加え一段と表裏ともに虚し、自汗・息切れ・疲れやすさなどの気虚の症状が著しい場合や、虚証で化膿や皮膚損傷・潰瘍などがある場合に用います。

診断のポイントは、易疲労・虚弱・元気がない・腹部が軟弱・下痢・腹痛などです。

類方鑑別

小建中湯(しょうけんちゅうとう)
黄耆建中湯の使用目標と似ていますが、化膿巣はなく、腹痛などの症状が顕著な場合に用います。

当帰建中湯(とうきけんちゅうとう):
黄耆建中湯の使用目標に似ているが、顔色不良・下腹部痛・腹痛が顕著で、女性では月経異常を伴い、血虚が強い場合に用います。

参考文献

編著者: 神戸中医学研究会 / [新装版]中医臨床のための方剤学 / 東洋学術出版社 (2012)
編著者: 髙山宏世 / 腹証図解 漢方常用処方解説 / 日本漢方振興会 (1988)
著者: 杉山卓也 / 現場で使える薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 / 日経印刷 株式会社 (2018)