潤腸湯(じゅんちょうとう)

組成

麻子仁(ましにん)・熟地黄(じゅくじおう)・桃仁(とうにん)・杏仁(きょうにん)・枳穀(きこく)・厚朴(こうぼく)・当帰(とうき)・大黄(だいおう)・黄芩(おうごん)甘草(かんぞう)

効果

便秘

効能

滋陰補血・潤腸通便・泄熱行気

主治

陰血不足・腸燥便秘:
便秘・便が硬く兎糞状・皮膚や口唇につやがないなど

方意

診断のポイントは、皮膚の乾燥・常習性便秘・腹壁軟弱・便塊を触知などです。

よく似た名前の漢方薬に潤腸丸(じゅんちょうがん)というものがあります。当帰・熟地黄・桃仁・、麻子仁・枳穀で構成されており、効能は潤腸湯とよく似ています。

潤腸湯は潤腸丸と麻子仁丸(ましにんがん)を合方し、白芍(びゃくしゃく)を除いて黄芩・甘草を加えた方剤であると言えます。効能は両処方の中間に該当し、やや熱性が顕著なものに適します。

類方鑑別

麻子仁丸(ましにんがん):
潤腸湯と似ていますが、大便秘結より軽症の場合に用います。

桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)
体力がやや衰えて他の下剤を用いると、しばしば腹痛を伴い大便が気持ちよく通じない場合に用います。

調胃承気湯(ちょういじょうきとう)
体力が充実していて、腹部に弾力がある場合に用います。

大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
体力中等度を中心にあまり重症でない便秘に幅広く用います。

参考文献

編著者: 神戸中医学研究会 / [新装版]中医臨床のための方剤学 / 東洋学術出版社 (2012)
編著者: 髙山宏世 / 腹証図解 漢方常用処方解説 / 日本漢方振興会 (1988)
著者: 杉山卓也 / 現場で使える薬剤師・登録販売者のための漢方相談便利帖 / 日経印刷 株式会社 (2018)