地竜(じりゅう)

基原

フトミミズ科MegascolecidaeのPheretima asiatica Michaelsenの内容物を去って乾燥したもの、あるいはツリミミズ科LumbricidaeのカッショクツリミミズAllolobophora caliginosa trapezoides ANT. DUGESをそのまま乾燥したもの

性味

鹹、寒

帰経

肝・腎・肺

効能・効果

①清熱熄風・定驚
②清肺平喘
③行経通絡
④利水通淋

主な漢方薬

補陽還五湯(ほようかんごとう)

特徴

ミミズは環形動物門貧毛綱に属する動物の総称で、世界各地に分布しています。体は円筒形で細長く、目や手足がない紐状の動物で、名前の由来は「目見えず」からメメズになり、転じてミミズになったとも言われています。多くは陸上の土壌中に棲んでおり、土を食べて土壌改良に貢献することから、農業では一般に益虫として扱われています。

中国産の地龍は内臓を取り除いた扁平なヒモ状で、日本産は内臓を取らずにそのまま棒状に乾燥されています。中国ではフトミミズ科の腹部を開いて内容物をとり乾燥させたものを「広地竜」、ツリミミズ科のカッショクツリミミズを草木灰に入れて殺し、灰を去ってそのまま乾燥させたものを「土地竜」と呼んでいます。

日本でも古来よりミミズは主に民間薬として用いられています。風邪のときの熱冷ましとして用いられることは有名であり、かなり広範囲の地域で使用されてきました。現在でも副作用が少なく子供から高齢者まで使える解熱剤としてエキス剤が販売され、感冒薬にも配合されています。他にも尿のつまりや小児のひきつけ、咳、下痢、歯痛など様々な症状に用いられていました。

「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」の下品に「白頚蚯蚓(はっけいきゅういん)」の名前で収載されています。その後の「図経本草(ずけいほんぞう)」に「地竜」の名前が初めて登場しました。

肝経に入って内風を平熄して平定する平肝熄風薬(へいかんそくふうやく)に分類され、同じような効能を持つ生薬に天麻(てんま)、釣藤鈎(ちょうとうこう)、蒺藜子(しつりし)、羚羊角(れいようかく)、白僵蚕(びゃくきょうさん)などがあります。

高熱の煩躁・痙攣に、釣藤鈎や石膏(せっこう)などと一緒に用いられました。

肺熱の咳嗽・呼吸切迫・呼吸困難あるいは百日咳に、単味の粉末を服用するか、杏仁(きょうにん)や銀杏(ぎんきょう)などと一緒に使用します。

風寒湿痺による関節の強い疼痛に、天南星(てんなんしょう)、乳香(にゅうこう)、没薬(もつやく)、烏頭(うず)などと一緒に用いられます。

風湿熱痺による関節の疼痛・腫脹・熱感・発赤に用いられます。代表的な漢方薬に、桑絡湯があります

中風の半身不随に、黄耆(おうぎ)、当帰(とうき)、赤芍(せきしゃく)、桃仁(とうにん)、紅花(こうか)などと一緒に用いられます。代表的な漢方薬に、補陽還五湯(ほようかんごとう)があります。

熱結膀胱の尿閉や砂石の排尿困難・排尿痛に、滑石(かっせき)、木通(もくつう)、車前子(しゃぜんし)などと一緒に用いられます。

鹹寒で胃腸を損傷しやすいので、脾胃虚弱の方には禁忌です。

※ 桃華堂では生薬単体の販売はしておりません。

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