BL63. 金門(きんもん)
所属する経脈
足の太陰脾経(たいいん ひけい)
別名・別表記
関梁(かんりょう)
名前の由来
金門(きんもん)の『金』は「貴重なもの」の例え、『門』は気血が出入りする「門戸」を意味しています。
このツボは郄穴(”要穴”の項を参照)に属し、気血が集まる重要なツボであることから金門と名付けられました。
要穴
① 膀胱経の郄穴(げきけつ)
郄穴の『郄』は筋肉や骨の「すき間」という意味で、気血が盛んに集まるところです。
急性の病があるときには郄穴に反応が現れ、その治療に用いられます。
位置
足背、外果前縁の遠位、第5中足骨粗面の後方、立方骨下方の陥凹部。
申脈(しんみゃく)の前下方、立方骨下方のへこみに金門はあります。
主治・効能
整形外科領域の症状
腰痛、下肢や足背の痛み・しびれ、外くるぶしの腫れ・痛み、こむらがえり、坐骨神経痛
主に、足の太陽膀胱経の走行部位と関連する症状に対して主に用いられます。
その他
癇癪(かんしゃく)、小児のひきつけ
局所解剖
皮膚 → 皮下組織 → 下伸筋支帯 → 長腓骨筋腱・短腓骨筋腱・小趾外転筋
関係する筋肉
- 長腓骨筋
- 短腓骨筋
- 小趾外転筋
関係する動脈・静脈
- 外果動脈網
関係する神経
- 浅腓骨神経
- 外側足背皮神経
参考文献
著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)
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