BL64. 京骨(けいこつ)

  所属する経脈

足の太陰脾経(たいいん ひけい)

 名前の由来

京骨(けいこつ)の『京』は「大きい」、『骨』はそのまま「骨」を意味しています。

京骨とは足の外側の大きな骨である第5中足骨を指し、その部位にツボがあることからこの名が付けられました。

 要穴

① 膀胱の原穴(げんけつ)

原穴は原気(元気)に通じていて、正経十二経脈足の太陽膀胱経など)の根本となるところです。

そのため原穴は十二経脈にそれぞれ一つずつ存在していて、それらのツボはすべて手首や足首の近くに位置しています。

臓腑が病気になったときには原穴に反応が現れ、その治療を行う際にも高い効果を発揮します。

 位置

足外側、第5中足骨粗面の遠位、赤白肉際。

金門(きんもん)のすぐ前方に第5中足骨粗面の出っ張りがあり、その前縁で赤白肉際(足の裏と甲の境目で、皮膚の色が変わる部分)に京骨はあります。

 主治・効能

整形外科領域の症状

首のこわばり肩こり腰・太もも・膝の痛み

主に、足の太陽膀胱経の走行部位と関連する症状に対して主に用いられます。

頭・顔の症状

頭痛めまい目の充血鼻血

足の太陽膀胱経は顔や頭も走行しており、それらの部位に出る症状にも治療効果があります。

その他

癇癪(かんしゃく)小児のひきつけ

 局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 短腓骨筋腱・小趾外転筋

関係する筋肉

  • 短腓骨筋
  • 小趾外転筋

関係する動脈・静脈

  • 外側足底動脈・静脈

関係する神経

  • 浅腓骨神経
  • 外側足背皮神経

 参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)

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