BL65. 束骨(そっこつ)
所属する経脈
足の太陽膀胱経(たいよう ぼうこうけい)
名前の由来
束骨(そっこつ)の『束』は「収束」、『骨』はそのまま「骨」を意味しています。
このツボは第5中足骨頭付近に位置していて、京骨(けいこつ)から束骨に向けて第5中足骨が徐々に収束していることから、この名が付けられました。
要穴
① 膀胱経の兪木穴(ゆもくけつ)
五行論(ごぎょうろん)において、束骨は『木』の性質を持っています。
五行論(五行説)…自然界に存在する全ての物を、『木・火・土・金・水』の5つの属性に分類する東洋哲学の理論。足の太陽膀胱経に属するツボにも五行が配当されており(=五行穴)、束骨は『木』にあたる。
位置
足外側、第5中足趾節関節の近位陥凹部、赤白肉際。
京骨から赤白肉際(足の裏と甲の境目で、皮膚の色が変わる部分)上を足のつま先の方へなでていくと、指が止まるところに束骨はあります。
主治・効能
整形外科領域の症状
首のこわばり、肩こり、腰背部や下肢の痛み、こむら返り
主に、足の太陽膀胱経の走行部位と関連する症状に対して主に用いられます。
頭・顔の症状
頭痛、めまい、目の充血
足の太陽膀胱経は顔や頭も走行しており、それらの部位に出る症状にも治療効果があります。
その他
癇癪(かんしゃく)
局所解剖
皮膚 → 皮下組織 → 小趾外転筋
関係する筋肉
- 小趾外転筋
- 小趾対立筋
関係する動脈・静脈
- 外側足底動脈・静脈
関係する神経
- 外側足底神経
- 外側足背皮神経
参考文献
著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)
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