【漢方相談】50代・女性 頭痛・めまい・ほてり
◆ ご相談された症状
頭痛・ほてり・頭がクラッとする
◆ ご相談されて症状はどう変わりましたか?
漢方を飲むようになって今までの症状が改善されていくのがよくわかりました。特に、クラッとする事があまりなく、ホッとしています。頭痛も薬を飲むことがほとんどありません。
桃華堂からのコメント
この方は長年頭痛に悩まされていました。それが最近になって悪化し、頭痛と共に吐き気がするようになったため、ご相談に来られました。立っているときにクラっとするめまいがすることがあり、ぼーっとしてふわふわするような感覚がありました。ほてりもあり、熱くなると滝汗が出てきました。また、緑茶やカフェオレを好んでよく飲んでおり、飲むとすぐにトイレに行きたくなるそうです。
舌を拝見したところ、色が紅く黄色の苔がついており、熱がこもっているようでした。ほてりやめまいは利尿作用のある飲み物による潤い不足が原因と考え、上部の余分な熱を冷ましながら潤す効果のある滋陰降火湯(じいんこうかとう)を処方いたしました。胃腸虚弱の症状もあったため、胃薬と血流改善の芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)も適宜使用しました。
始めの2週間の服用で頭痛が軽減しました。そして、くらっとするめまいやぼーっとするほてりも徐々に改善され、約2ヶ月の服用で治療を終了しています。
ほてりやめまい、頭痛の原因となった熱は、カフェインの常飲によって作られたと考えられます。水分補給としてカフェインが含まれる飲み物を飲むと、利尿作用によりかえって水分が出ていってしまう恐れがあり、潤い不足を引き起こします。水分は体内の熱を冷ます働きがあるため、潤い不足の方は熱を生み出しやすくなります。カフェインを含む飲み物を飲む時は飲み過ぎに注意し、別途カフェインの含まれていない飲み物で水分補給をしましょう。