【漢方相談】50代・女性 不安感・お腹の違和感

◆ ご相談された症状

体の冷え・だるさ・不安感・お腹の違和感

◆ ご相談されて症状はどう変わりましたか?

心が軽くなった。気分の落ち込みもずいぶん減りました。
だるさがなくなり家でゴロゴロしている時が減りました。

一番感じているのは、お腹(下腹部)の冷えがなくなってきていることです。

桃華堂からのコメント

この方は体のだるさや不安感、めまいなどの不調改善のためにご相談に来られました。めまいは雲の上を歩いているようなふわふわとした感じで、耳鼻科ではストレス、更年期、自律神経の乱れなどが原因ではないかと言われたそうです。手術により胃の一部を切除した影響なのか、頻繁に下痢を繰り返していました。

漢方治療では、胃腸の不調が原因となって不安感などの症状を引き起こしていると考え、お腹を温めながら胃腸を元気にする人参湯(にんじんとう)と、腸内環境を整える小建中湯(しょうけんちゅうとう)を中心とした漢方薬を処方しました。

2週間の服用でお腹の冷えの改善を感じ、お腹がグルグル動いて音がなるようになりました。さらに服用を続けるとお腹の動きは落ち着き、めまいや不安感、下痢の症状がよくなっていきました。

腸は「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」の分泌に関わっており、腸内環境が精神状態に与える影響はかなり大きなものです。不安感のある方は胃腸トラブルを抱えている方が多く、お腹を温めて胃腸を安定させると不安感も和らいでいきます。この方も初めは内臓が冷えて腸の動きが悪い状態でしたが、漢方薬によりお腹が動くようになると、下痢の改善だけでなく精神面でも落ち着くようになりました。

この方のように、不安感や焦燥感などメンタルの不調とともに胃腸症状がある場合には、漢方薬がかなりの効果を発揮してくれます。