【漢方相談】10代・女性 起立性調整障害
◆ ご相談された症状
起立性調節障害
・朝、起きられない
・ご飯が食べられない
・気持ちが悪い
◆ ご相談されて症状はどう変わりましたか?
胃腸の調子を整える漢方薬を処方していただき、徐々に体調が良くなっていきました。
朝起きるのも、だいぶ楽になってきました。
桃華堂からのコメント
この方は5年ほど前から起立性調節障害の症状があり、病院で治療を受けていましたが薬があまり効かず、当店に来られました。相談の1ヶ月前からは特に悪化しており、胃の気持ち悪さ、めまい、頭痛、だるさなどの症状がありました。元々食が細くて朝ご飯は食べられないことが多く、午後には調子がよくなるそうです。
起立性調節障害は主に小学校高学年から高校生の頃に好発する病気で、起床時や起立時に立ち眩み、頭痛、気持ち悪さなど様々な症状が現れます。症状がひどい場合は午後になるまで体調が回復せず、学校生活に参加できないことで不登校の原因となってしまうこともあり、近年問題となっています。主な原因として自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが関係していると考えられています。
問診と舌診より、胃腸の虚弱が顕著に見られました。そのため、胃腸がうまく働いていないことで食事から十分なエネルギーが得られず、慢性的な気の不足が起きていると考えられました。そこで、胃腸を元気にする人参湯(にんじんとう)や腸内環境を整える小建中湯(しょうけんちゅうとう)を中心に処方するとともに、体力低下を補う生脈散(しょうみゃくさん)も都度処方していきました。
治療開始からしばらくは効果がでませんでしたが、4ヶ月ほど経った頃から徐々に胃の気持ち悪さが軽減し、朝ご飯が食べられるようになりました。食べられるようになってからは回復も速くなり、さらに2ヶ月ほどで通常通りの時間に起きられるようになりました。調子がよくなってからは1日2回の服用を1回に減らして様子を見ていましたが、大きな問題もなく過ごせているため、服用開始から約10ヶ月で漢方治療を終了しています。
成長期の体はたくさんのエネルギーを必要とします。ですが、このときに胃の発達が追いついていないと、成長のためのエネルギーを食事から補うことができず、慢性的に気が不足した状態になります。起立性調節障害の原因としては様々な要素が考えられますが、胃の気持ち悪さや食の細さなど胃腸に関する症状がある場合は、胃腸虚弱の可能性があります。その場合、漢方薬で胃の成長を促す治療が効果的で、胃腸の回復とともに症状も軽減していくことが多いです。

