【漢方相談】30代・女性　不正出血

桃華堂からのコメント

この方の生理は極少量から始まり、5～6日目にピークがきて、最後は茶色の出血がだらだら続くという状態でした。また、生理の１週間前になると便秘になり、生理がくると解消されるようでした。

だらだらとした出血が続くのは、胃腸の弱りが関係していると漢方では考えます。また、健康のために水分を１日1.5L飲むようにしており、過剰な水分によって胃腸が弱っていると考えられました。水分量を減らしてもらい、お腹を温める小建中湯（しょうけんちゅうとう）と水分過多による胃腸の不調を改善する藿香正気散（かっこうしょうきさん）をお渡ししました。

2週間の服用で、まず胃もたれが改善しました。その後も小建中湯を続けるとともに、ホルモンバランスを整える漢方薬を服用することで生理前の便秘はほぼなくなりました。生理のピークが3～4日目になり、茶色の出血も減ったことから、約4ヶ月で漢方治療を終了しています。

健康のために1日あたり1.5～2Lの水を飲んでいる、という方が多くいらっしゃいますが、適切な水分量は人によって異なります。特に胃腸が弱い方の水分量には注意が必要で、過度の水分摂取は胃腸に負担をかけてしまいます。無理に水を飲むと胃腸はさらに弱ってしまい、水分代謝の悪化につながります。普段から水をたくさん飲んでいて体調が優れない方は、のどが渇いたときを目安に水を飲むのがオススメです。