【漢方薬×鍼灸】40代・女性 肩の痛み・腰痛・子宮筋腫

◆ ご相談された症状

肩・腰の痛み、全身のだるさ、冷え、子宮筋腫、貧血など

◆ ご相談されて症状はどう変わりましたか?

3ヶ月で肩・腰の痛み軽減。全身のだるさがなくなりました。漢方相談は自分の症状に合うものを、その時の状態によって調合してくれます。心配事などの相談もよくさせて頂きました。

鍼灸は個室でゆったりとした時間の中で行ってくれます。とてもよい雰囲気で私はとても気に入っています。ガチガチだった腰がやわらかくなり、楽になりました。

漢方・鍼灸の2つを合わせることによって、この3ヶ月で身体がよみがえってきました。身体がとても軽やかです。

足湯も全身がポカポカになり気分も良くなります。

今後もこのよい状態が続くような生活をしていきたいです。ありがとうございました。また身体に異変があったら、早めにお世話になりますのでよろしくお願いします。

桃華堂からのコメント

この方は体の痛みで思うように運動ができず、接骨院や整体院に通っても完全には良くならず、常に肩や腰の痛みに悩まされていました。

舌の状態を拝見したところ、紫斑があり血流が悪い状態であることがわかりました。また、とても強く凝り固まっていた肩や腰には、『細絡(さいらく)』と呼ばれる糸状の血管が皮膚表面に診られ、こちらからも血流の悪さが確認できました。これらの診断により、痛みの主な原因は血流にあると考え、治療内容を組み立てていきました。

東洋医学には、『不通則痛(通じざれば則ち痛む)』という言葉があります。人の体には『気』や『血』が流れていて、それらは『経絡(けいらく)』と呼ばれる通り道を通って全身を常に巡っています。ですが、なんらかの原因によって『経絡』が詰まると、そこを通っていた『気』や『血』の流れが悪くなり、その部位に痛みが生じてしまいます。これが『不通則痛(通じざれば則ち痛む)』の状態であり、まさにこの方に当てはまる症状だと思われました。

この症状を治療するため、当店ではまず鍼灸によって『経絡』の詰まりを解消していきました。それと同時に、漢方薬では『血』の流れをととのえる芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)を処方しました。その後、呼吸の浅さによる息苦しさ、ストレス過多の症状がみられたため、『気』の巡りをよくする桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)を加えたところ、体全体が軽くなり、調子がよくなりました。

『血』はそれだけでは動くことができず、『気』の力を借りています。このように『気』が物質を動かす力を『気の推動(すいどう)作用』といいます。血流を改善するだけでなく、『気』の推動作用を補強したことで、全体の流れがよくなり、症状の改善につながったと考えられます。

※ 現在、鍼灸治療は実施しておりません。