ST31. 髀関(ひかん)

  所属する経脈

足の陽明胃経(ようめい いけい)

 名前の由来

髀関(ひかん)の『髀』は大腿骨(太ももにある骨)の上部を指しています。

『関』は「動くところ」の意、つまりは「関節」を表しています。

このツボは太ももの上部、股関節の近くに位置することから髀関と名付けられました。

 位置

大腿前面、3筋(大腿直筋と縫工筋と大腿筋膜張筋)の近位部の間の陥凹部。

鼠径部の外側に、上前腸骨棘という骨の出っ張りがあります。

そこのすぐ下、筋肉の合間にできたへこみに髀関はあります(外側の大腿筋膜張筋と内側の縫工筋の間)。

 主治・効能

整形外科領域の症状

股関節・太もも・膝の痛み腰痛屈伸困難下肢の麻痺

主に、足の陽明胃経の走行部位と関係のある症状に対して用いられます。

その他

太ももの冷え

 局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 大腿筋膜張筋と縫工筋の間 → 大腿直筋 → 外側広筋

関係する筋肉

  • 大腿筋膜張筋
  • 縫工筋
  • 大腿直筋
  • 外側広筋

関係する動脈・静脈

  • 外側大腿回旋動脈・静脈

関係する神経

  • 大腿神経
  • 上殿神経
  • 外側大腿皮神経

 参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)

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