SI17. 天容(てんよう)

  所属する経脈

手の太陽小腸経(たいよう しょうちょうけい)

 名前の由来

天容(てんよう)の『天』は「頭部」、『容』は「容貌」「飾り」を意味しています。

このツボは耳飾りがあたる部位に相当することから天容と名付けられました。

また、頭頸部の疾患を治すことから命名されたとも言われています。

 位置

前頸部、下顎角の後方、胸鎖乳突筋の前方陥凹部。

下顎角(エラ)の後ろで、胸鎖乳突筋の前方のくぼみに天容はあります。

 主治・効能

整形外科領域の症状

首の痛み・こわばり

手の太陽小腸経の走行部位と関係のある症状に対して用いられます。

顔面部の症状

耳鳴り難聴頭痛頬の腫れのどの腫れ・痛み

手の太陽小腸経は顔面部も通っているため、顔に出る症状にも有効です。

 局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 広頸筋 → 顎二腹筋・茎突舌骨筋

関係する筋肉

  • 広頸筋
  • 胸鎖乳突筋
  • 顎二腹筋
  • 茎突舌骨筋

関係する動脈・静脈

  • 外頸動脈・静脈
  • 顔面動脈・静脈

関係する神経

  • 顔面神経
  • 副神経
  • 頸神経叢
  • 大耳介神経

 参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)

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