SI16. 天窓(てんそう)

  所属する経脈

手の太陽小腸経(たいよう しょうちょうけい)

 別名・別表記

別名:窓籠(そうろう)

 名前の由来

天窓(てんそう)の『天』は「頭」、『窓』は「穴」のことで、ここでは七窮(眼・耳・鼻・口)を指しています。

このツボは七窮に関する諸症状を治すことから天窓と名付けられました。

 位置

前頸部、胸鎖乳突筋の後縁、甲状軟骨上縁と同じ高さ。

のどぼとけの外側、胸鎖乳突筋の後縁に天窓はあります。

のどぼとけの高さにはいくつかのツボが横に並んでいて、胸鎖乳突筋の前縁に人迎(じんげい) 、後縁に天窓、前縁と後縁の中央に扶突(ふとつ)が位置しています。

 主治・効能

整形外科領域の症状

首の痛み・こわばり

手の太陽小腸経の走行部位と関係のある症状に対して用いられます。

顔面部の症状

耳鳴り難聴のどの腫れ・痛み

手の太陽小腸経は顔面部も通っているため、顔に出る症状にも有効です。

 局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 広頸筋 → 胸鎖乳突筋後縁

関係する筋肉

  • 広頸筋
  • 胸鎖乳突筋

関係する動脈・静脈

  • 外頸動脈・静脈

関係する神経

  • 顔面神経
  • 副神経
  • 頸神経叢
  • 大耳介神経

 参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)

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