SI18. 顴髎（けんりょう）

　 所属する経脈

手の太陽小腸経（たいよう しょうちょうけい）

　別名・別表記

別名：兌骨（だこつ）

　名前の由来

顴髎（けんりょう）の『顴』は「頬骨」、『髎』は「くぼみ」を表しています。

このツボは頬骨の下のくぼみに位置することから顴髎と名付けられました。

　位置

目尻からまっすぐ下へと下がっていったとき、頬骨の出っ張りを越えた先のくぼみに顴髎はあります。

　主治・効能

顔面部の症状

顔面神経麻痺、三叉神経痛、顔の浮腫（むくみ）、まぶたの痙攣（けいれん）、副鼻腔炎、歯の痛み

このツボは頬に位置しており、顔に出る症状を治療します。

　局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 大頬骨筋 → 咬筋

関係する筋肉

• 大頬骨筋
• 咬筋

関係する動脈・静脈

• 外頸動脈・静脈
• 顔面動脈・静脈

関係する神経

• 顔面神経
• 眼窩下神経
• 下顎神経

　参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社（1997）
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社（2009）
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ～触ってわかる身体解剖～ / 医道の日本社 (2012)