BL57. 承山(しょうざん)
所属する経脈
足の太陽膀胱経(たいよう ぼうこうけい)
別名・別表記
別名:魚腹(ぎょふく)、肉柱(にくちゅう)、傷山(しょうざん)、腸山(ちょうざん)
名前の由来
承山(しょうざん)の『承』は「引き受ける」または「支える」を意味し、『山』は「隆起」したところを表しています。
このツボは、身体を支えている下腿の筋の隆起部に位置することから承山と名付けられました。
位置
下腿後面、腓腹筋筋腹とアキレス腱の移行部。
委中(いちゅう)より下方8寸(1寸=手の親指の横幅の長さ)、腓腹筋の内側頭と外側頭からなる溝の下端の陥凹部に承山はあります。
主治・効能
整形外科領域の症状
腰背部の痛み、下肢の痛み・だるさ・痺れ、こむら返り、かかとの痛み
足の太陽膀胱経の走行部位と関連する症状に対して主に用いられます。
その他
便秘、痔疾
局所解剖
皮膚 → 皮下組織 → 腓腹筋・ヒラメ筋
関係する筋肉
- 腓腹筋
- ヒラメ筋
関係する動脈・静脈
- 後脛骨動脈・静脈
- 小伏在静脈
関係する神経
- 脛骨神経
- 内側腓腹皮神経
参考文献
著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)
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