【漢方相談】40代・女性 更年期障害・倦怠感
◆ ご相談された症状
身体のだるさ、冷え症、更年期の諸症状など
◆ ご相談されて症状はどう変わりましたか?
まず身体の水分バランスが良くなかったようで、そこを重点的にしてお薬を処方していただきました。今まで気圧の変化に弱く口内も渇き気味でしたが、改善されました。止まっていた生理が再開したのにもびっくり。
食生活においてもアドバイスいただけたり、とても助かりました。なにより足湯でリラックスする時間は素敵でした。また困った時は頼りにさせていただきます。ありがとうございました!
桃華堂からのコメント
この方は更年期障害と胃腸のトラブルでご相談に来られました。湿度と気温が高い日に体調を崩しやすく、夏に冷房で体を冷やしてしまい、水様便が続いてちょっとしたことでお腹を壊すようになっていました。
舌を拝見したところ、大きくむくんでおり、水分代謝が悪い状態でした。また、赤みが強く余分な熱もこもっている状態でした。お腹が冷えて下痢をする一方で、上半身には熱がこもっているのが倦怠感の原因と考え、余分な熱を冷まし水分代謝を整える清暑益気湯(せいしょえっきとう)と、お腹を温める貴緑宝(きろくほう)を処方いたしました。
2週間の服用でだるさ・下痢が軽減し、服用2ヶ月後には1年ぶりに生理が復活しました。その後は体調に合わせて胃薬を変更したり、頭痛改善のために芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)を加えるなどして調整しました。
生理は体調不良が続いて「気」や「血」の不足が慢性化すると止まってしまうことがあります。この方は閉経により生理が終了したのではなく、気血の不足により止まっていたので、漢方薬により気血が充実したことで生理が再開しました。漢方治療をしていると閉経したと思っていた方の生理が復活することがよくあります。