神麹(しんきく)
基原
小麦粉・麩(ふすま)に鮮青蒿・鮮蒼茸・鮮辣蓼の液汁と赤小豆・杏仁の粉末を混和し、発酵させたもの
性味
辛・甘、温
帰経
肺・胃
効能・効果
①消食和胃
主な漢方薬
加味平胃散(かみへいいさん)
保和丸(ほわがん)
特徴
中国では小麦粉や米の麩に青蒿(せいこう)・蒼茸(おなもみ)・辣蓼(タデ)・赤小豆・杏仁(きょうにん)を混合して発酵させたものを神麹と言いますが、日本ではコメを蒸して酵母菌により発酵させた麹(こうじ)のことを神麹と呼びます。麹は古くから酒や味噌、醤油などの発酵食品の製造に利用されています。日本人にとってとても身近な食材ですが、こうして生薬としても利用されてきました。
発酵産物のため、各種の発酵菌体およびその構成成分と酵素群が主体となっています。酵素は加熱すると分解されて失活してしまうため、中国では丸剤に使われることが多いです。日本では加味平胃散(かみへいいさん)や半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)などに配合して用いられていました。
虫食いがなく、陳久品ほど良品とされています。
胃腸を動かして飲食の積滞を解消する消導薬(しょうどうやく)に分類され、同じような効能を持つ生薬に鶏内金(けいないきん)、山査子(さんざし)、萊菔子(らいふくし)、麦芽(ばくが)などがあります。
飲食積滞の腹満・腐臭のある噯気・厭食などの症状あるいは傷食の腹痛・下痢に用いられます。代表的な漢方薬に、山査子や萊菔子と一緒に配合された保和丸(ほわがん)があります。
鉱石類を含んだ消化吸収しにくい丸剤に、神麹を糊として用いて消化を補助する目的で使用されます。代表的な漢方薬に、牛黄清心丸(ごおうせいしんがん)があります。
和胃消食には炒用、止瀉には焦用、丸剤には生用します。
※ 桃華堂では生薬単体の販売はしておりません。
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