SP21. 大包(だいほう)
所属する経脈
足の太陰脾経(たいいん ひけい)
名前の由来
大包(だいほう)の『大』は「脾の大絡(たいらく)」のこと(”要穴” の項を参照)、『包』は「総括」することを指しています。
このツボは脾の大絡であり、陰陽の諸経脈を総括することから大包と名付けられました。
要穴
① 脾の大絡の絡穴(らくけつ)
絡穴の『絡』は「まとう」という意味で、絡穴は他の経脈と連絡しているところです。
特に大包は脾の大絡と呼ばれ、陰陽の十二経脈を統括し、臓腑や四肢を滋養する働きがあります。
位置
前胸部、第6肋間、中腋窩線上。
第6肋骨と第7肋骨の間(=第6肋間)で、中腋窩線上(わきの真下)に大包はあります。
中腋窩線上には複数のツボが縦に並んでいて、腋窩中央に極泉(きょくせん)、第4肋間に淵腋(えんえき)、第6肋間に大包が位置しています。
また、第6肋間には大包のほかに期門(きもん)があります。
主治・効能
呼吸器系の症状
咳嗽(せき)、喘息、息切れ、胸の痛み
このツボは肺の位置にあることから、肺に関連する症状に効果があります。
その他
肋間神経痛
局所解剖
皮膚 → 皮下組織 → 前鋸筋 → 外肋間筋 → 内肋間筋 → 最内肋間筋
関係する筋肉
- 前鋸筋
- 外肋間筋
- 内肋間筋
- 最内肋間筋
関係する動脈・静脈
- 胸肩峰動脈・静脈
- 胸背動脈・静脈
- 肋間動脈・静脈
関係する神経
- 長胸神経
- 肋間神経
参考文献
著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)
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