HT1. 極泉（きょくせん）

　 所属する経脈

手の少陰心経（しょういん しんけい）

　名前の由来

極泉（きょくせん）の『極』は「最上」、『泉』は「陥凹」を指しています。

このツボはわきの一番深いところに位置していて、心経の最も高い場所にあることから極泉と名付けられました。

　位置

わきの中央、動脈の拍動が感じられる部位に極泉はあります。

　主治・効能

整形外科領域の症状

わきの痛み、腕や肘の冷え・痛み

手の少陰心経の走行部位と関係のある症状に対して用いられます。

循環器系の症状

動悸、息切れ、胸の痛み

手の少陰心経に所属することから、循環器系の症状に効果があります。

その他

腋臭、乳汁分泌不全

　局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 広背筋 → 大円筋

関係する筋肉

• 広背筋
• 大円筋

関係する動脈・静脈

• 腋窩動脈・静脈

関係する神経

• 肋間神経
• 内側上腕皮神経

　参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社（1997）
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社（2009）
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ～触ってわかる身体解剖～ / 医道の日本社 (2012)