SI19. 聴宮(ちょうきゅう)
所属する経脈
手の太陽小腸経(たいよう しょうちょうけい)
名前の由来
聴宮(ちょうきゅう)の『聴』は「聴覚」、『宮』は「要処」を表しています。
このツボは耳鳴りや難聴などに効果があり、聴力回復の要穴であることから聴宮と名付けられました。
位置
顔面部、耳珠中央の前縁と下顎骨関節突起の間の陥凹部。
軽く口を開けたとき、耳珠(耳の穴の入り口にある出っ張り)の前方に現れるくぼみに聴宮はあります。
この部位はちょうど、耳門(じもん)と聴会(ちょうえ)の間にあたります。
主治・効能
顔面部の症状
耳鳴り、難聴、中耳炎、歯の痛み、顎関節症
このツボは耳や顎関節の近くに位置しており、それらに関係の深い症状に対して効果があります。
局所解剖
皮膚 → 皮下組織 → 外耳道軟骨
関係する動脈・静脈
- 浅側頭動脈・静脈
関係する神経
- 耳介側頭神経
参考文献
著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)
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