KI26. 彧中(いくちゅう)
所属する経脈
足の少陰腎経(しょういん じんけい)
名前の由来
彧中(いくちゅう)の『彧』は郁と同じ発音で、「彩り」を意味しています。
このツボは肺の近くにあり、肺は「華蓋の臓」(模様の美しい傘のように他の臓腑を上から覆う様を表す)と呼ばれることから彧中と名付けられました。
位置
前胸部、第1肋間、前正中線の外方2寸。
第1肋骨と第2肋骨の間(=第1肋間)で、体の中心より2寸(1寸=手の親指の横幅の長さ)離れたところに彧中はあります。
この第1肋間の高さには複数のツボが横に並んでおり、体の正面から外に向かって順に、華蓋(かがい)、彧中、庫房(こぼう) 、中府(ちゅうふ)が位置しています。
主治・効能
呼吸器系の症状
咳嗽(せき)、喀痰、喘息、胸の痛み・不快感
彧中は肺の近くにあることから、呼吸器疾患の治療に有効です。
その他
嘔吐、食欲不振、乳腺炎
局所解剖
皮膚 → 皮下組織 → 大胸筋 → 外肋間筋 → 内肋間筋 → 最内肋間筋
関係する筋肉
- 大胸筋
- 外肋間筋
- 内肋間筋
- 最内肋間筋
関係する動脈・静脈
- 胸肩峰動脈・静脈
- 内胸動脈
- 肋間動脈・静脈
関係する神経
- 外側胸筋神経
- 内側胸筋神経
- 肋間神経
- 鎖骨上神経(頸神経叢の枝)
参考文献
著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)
LINEで完結♪
オーダーメイド漢方治療
LINEで完結♪
オーダーメイド漢方治療
漢方専門の薬剤師があなたに
ぴったりの漢方薬をご提案
まずはLINEより無料の
体質診断をしてみましょう!
― 初回限定 ―
\桃華堂オリジナル缶プレゼント!/
LINE相談について詳しくはこちら ↓