KI12. 大赫(だいかく)

  所属する経脈

足の少陰腎経(しょういん じんけい)

 別名・別表記

陰維(いんい)陰関(いんかん)

 名前の由来

大赫(だいかく)の『大』は「盛大」であること、『赫』は「輝かしい」ことを意味しています。

このツボの内部には子宮があって陰気が盛大であることや、妊娠するとこの部が突出して見やすくなることから大赫と名付けられました。

 位置

下腹部、臍中央の下方4寸、前正中線の外方0.5寸。

おへそから左右に0.5寸(1寸=手の親指の横幅の長さ)離れ、そこから下方へ4寸いったところに大赫はあります。

このツボがある高さには複数のツボが横に並んでおり、体の正面から外に向かって順に、中極(ちゅうきょく)大赫帰来(きらい)が位置しています。

 主治・効能

泌尿生殖器系の症状

排尿困難尿失禁生理不順子宮脱おりものの異常陰部の痛みED(インポテンツ)下腹部の痛み

は生殖や水分代謝と深く関係しており、泌尿生殖系統の諸症状を治療します。

 局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 腹直筋鞘前葉 → 錐体筋 → 腹直筋

関係する筋肉

  • 腹直筋
  • 錐体筋

関係する動脈・静脈

  • 浅腹壁動脈・静脈
  • 下腹壁動脈・静脈

関係する神経

  • 肋間神経
  • 腸骨下腹神経
  • 腸骨鼠径神経

 参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)

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