BL29. 中膂兪（ちゅうりょゆ）

　 所属する経脈

足の太陽膀胱経（たいよう ぼうこうけい）

　名前の由来

中膂兪（ちゅうりょゆ）の『中』は「中央」、『膂』は「脊柱を挟む筋肉群」を指しています。

このツボは盛り上がった筋肉の中央に位置することから中膂兪と名付けられました。

　位置

第3後仙骨孔に中髎（ちゅうりょう）があり、中髎と同じ高さで後正中線から外方1.5寸（1寸＝手の親指の横幅の長さ）のところに中膂兪はあります。

　主治・効能

消化器系の症状

腹痛、お腹の張り、下痢

中膂兪は小腸や大腸の近くにあるため、消化器系の症状の治療に用いられます。

その他

腰痛、下肢の痛み・しびれ

　局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 脊柱起立筋の起始部・大殿筋の内側縁

関係する筋肉

• 脊柱起立筋
• 大殿筋

関係する動脈・静脈

• 外側仙骨動脈・静脈

関係する神経

• 中殿皮神経
• 下殿神経

　参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社（1997）
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社（2009）
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ～触ってわかる身体解剖～ / 医道の日本社 (2012)