【漢方薬×鍼灸】40代・男性 むくみ

◆ ご相談された症状

特に自覚症状があった訳では無く、鍼に興味があって受診しましたが、問診を受ける中で、水分を摂り過ぎていることがわかりました。

◆ ご相談されて症状はどう変わりましたか?

治療・処方を受けて1週間で、水分を摂る量が変わりました。
また、元々太り気味でしたが、水分の摂り過ぎによるむくみに気づきませんでした。
それが、ヒザ周りのむくみがとれたことで気づき、その後、顔・腕もすっきりしました。
夜間の頻尿も内蔵起因と思い込んでいましたが、水分を適切にとることで解消され、夜もよく眠れるようになりました。

桃華堂からのコメント

この方は特に痛くはないのにマッサージに行くと毎回背中のコリ・ハリがひどいと言われることが気になり相談に来られました。喉がよく渇き、1回の食事でお茶を2L飲んでいたそうです。背中のハリは水分代謝の異常が関係していると考え、鍼だけではなく漢方薬も併用していただくことになりました。

鍼灸施術を行うときに全身を診ていくと、たしかに背中にハリはみられましたが異常というほどではなく、むしろ脚にある水分代謝を整えるツボである陰陵泉(いんりょうせん)・三陰交(さんいんこう)・豊隆(ほうりゅう)に反応が強く感じられました。そのため、脚への鍼刺激をメインに組み立てながら、鍼や温熱療法を用いて全身の調整を行いました。

また、漢方薬についても水分代謝を調節する五苓散(ごれいさん)や胃腸を整える薬を中心に処方したところ、まず昼に飲む水分量が劇的に減りました。膝の浮腫がよくなり、背中のハリもよくなっていき、全体としてシュッとした体に変わっていきました。漢方治療を終了する頃にはお昼に飲む水の量が1~2杯まで減っており、味覚も鋭くなったようです。

このように水分代謝が乱れてしまった方は、飲水量を調節すれば治るのかといえば、そうはいかないことが多いです。体には余分な水分がたくさんありますが、その水が適切なところに運ばれないため喉が渇き、水を飲んでしまうのです。よく1日2L水を飲む健康法を聞きますが、大量に水分を摂取しても水分代謝は改善しません。こじれた水分代謝を整えるには、やはり漢方薬や鍼灸の力が必要です。

お話で特に興味深かったのが、前はラーメンが大好きでよく通っていたのが、最近はそれほど頻繁に行きたいと思わなくなったそうです。食事の好みは体調の影響を受けます。睡眠不足の状態では食欲が亢進し、甘いものや塩辛いものなど濃い味をより好みやすくなるそうです。おそらくこの方は胃腸が整い、夜間頻尿による睡眠不足が解消されたため、味覚が鋭くなりラーメンを食べたい衝動が抑えられるようになったと思われます。

前の記事

【漢方薬】30代・女性 不妊症