【漢方相談】30代・女性 生理痛

◆ ご相談された症状

生理痛

◆ ご相談されて症状はどう変わりましたか?

動けないほど生理痛が強かったですが、処方していただいた漢方を飲んでいる内に徐々に痛みが軽くなっていきました。

日常でどうしたら良いかアドバイスもいただいてとても参考になりました。

桃華堂からのコメント

この方は生理痛が20代の頃から重く、痛みがピークのときには1日動けないことがあるほどでした。月経血は赤黒く、大きな血の塊が混じっていました。ストレスを感じると、のどのつまりや胸のしめつけなどの症状が出てしまい、水を飲むと安心することから頻繁に水や炭酸飲料を摂取してしまうとのことでした。

舌を拝見したところ、色は暗淡紅で、縁には歯の痕がついており、やや表面に水が浮いていました。生理の状態から血の巡りが悪いと考え、芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)をお渡ししました。また、舌の状態から水分過多による胃腸の冷えが生理痛を悪化させていると考え、お腹を温め腹痛を軽減する小建中湯(しょうけんちゅうとう)も合わせてお渡ししました。日常生活では喉が乾いていないときの水分摂取を控えていただき、特にがぶ飲みを避けるようにお伝えしました。

漢方薬を服用してから初めての生理では、痛みの変化はそれほどなかったものの、血の塊は大きく減っていました。その後も服用を続けていただき、3か月後には痛みのピーク時に少しだるさを感じるのみとなり、動けるようになったため治療は終了となりました。

水分、特に炭酸飲料を頻繁に飲みたくなるのは、ストレスにより気の停滞があるためです。この方は漢方薬で治療を続けていくうちに激しく落ち込むことが減り、睡眠の質も改善して水のがぶ飲みをしなくても済むようになりました。水分のとり過ぎは胃腸に負担をかけ、子宮近くの内臓を冷やす原因となります。炭酸飲料を頻繁に飲みたくなる方は、他の方法でストレス発散できることが望ましいです。どうしても水分をとりたいときには、がぶ飲みは避け、口やのどを湿らすようにゆっくり時間をかけて飲むようにしましょう。