烏薬(うやく)

烏薬

基原

クスノキ科 Lauraceaeのテンダイウヤク Lindera strychnifolia F.Vill.の肥大根

性味

辛、温

帰経

脾・肺・腎・膀胱

効能・効果

①行気散寒止痛
②温腎縮尿

主な漢方薬

烏薬順気散(うやくじゅんきさん)
烏苓通気散(うれいつうきさん)

特徴

烏薬には有名な伝説があります。秦の始皇帝の命で徐福という人が不老長寿の薬を探しに東に向かって船を出しました。その船は日本にたどり着き、そこで見つけた不老長寿の薬が烏薬であるという話です。それとは別に徐福こそが日本に烏薬を伝えたのだという話もあります。

烏薬は九州や近畿などの温暖な土地で野性化していますが、烏薬の起源は中国原産の常緑低木です。享保年間(1716~35)に中国から伝わってきたとされる記述も残っています。これらのことから、徐福の伝説と烏薬が関係あるのかは定かではありません。

烏薬には気の流れをよくし、体を温める効果があります。冷えやストレスによる気滞(気の流れが悪い状態)によって引き起こされる消化不良・腹痛・胸痛・月経痛に効果的です。

また、腎や膀胱を温めることで、頻尿・遺尿・夜尿症にも用いられます。