金銀花(きんぎんか)

金銀花

基原

スイカズラ科Caprifoliaceaeのスイカズラ Lonicera japonica Thunb. またはその他同属植物の花蕾

性味

甘、寒

帰経

肺・胃・心

効能・効果

①清熱解毒
②涼血止痢
③疏散風熱

主な漢方薬

五味消毒飲(ごみしょうどくいん)
銀翹散(ぎんぎょうさん)
荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)

特徴

スイカズラは多年草で半常緑のつる草です。日本全国の各地の野山で自生している植物で、朝鮮半島・中国など東アジア一帯に分布しています。和名スイカズラの名は「吸い葛(かずら)」の意味で、細長い花筒の奥に蜜があり、子どもが好んで花を口にくわえて甘い蜜を吸っていたことが由来です。

砂糖の無い頃の日本では、砂糖の代わりとして用いられていました。スイカズラの英名は「ジャパニーズ・ハニーサックル(Japanese honeysuckle)」といい、こちらも花筒をちぎって蜜(honey)を吸う(suck)ところから生まれた名前であるといわれています。

欧米では観賞用に栽培されていましたが、広く野生化してしまい、特にアメリカでは外来種として、クズ(葛根)とともに森林を覆って他の植物を枯らしてしまうなど問題となっています。

民間では茎葉や花をお茶として飲んだり、花をホワイトリカーに漬けて金銀花酒を作ったりします。金銀花酒は昔から不老長寿や疲労回復の酒として親しまれています。新鮮な金銀花に水を加えて蒸留したものを「金銀花露」といい、中国では夏バテ予防にお茶代わりに飲まれています。

美肌効果があり、化粧品にも配合されています。入浴剤としても利用されており、桃華堂でも足湯に使っている生薬風呂にスイカズラが入っています。

スイカズラの花蕾を乾燥させたものを「金銀花」、茎葉を乾燥させたものを「忍冬藤(にんどうとう)」と言います。ともに清熱解毒薬に分類され、効能はどちらも同じであるとされています。現在処方に配合されるのは専ら「金銀花」であることが多いです。「金銀花」の由来は、初めは白色の花が、数日経つと黄色に変わっていき、やがて白と黄色が入り乱れて咲くことからつけられたと言われています。「忍冬藤」の由来は、冬でも葉や茎は枯れず、寒さに耐え忍んでいる様子からきたと言われています。

開花したものが少なく、全体的な色は褐色でなく黄白色で大型のものが良品とされています。

熱毒を治療する清熱解毒薬(せいねつげどくやく)に分類され、同じような効能を持つ生薬に鴨跖草(おうせきそう)十薬(じゅうやく)、連翹(れんぎょう)、蒲公英(ほこうえい)、板藍根(ばんらんこん)、土茯苓(どぶくりょう)、白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)があります。

清熱解毒の作用があり、風邪の初期や喉の痛み、化膿性炎症に用いられます。代表的な漢方薬に、荊芥(けいがい)や薄荷(はっか)と一緒に配合された銀翹散(ぎんぎょうさん)があります。日本では風邪の初期は葛根湯(かっこんとう)が有名ですが、中国ではこちらの方が馴染み深い漢方薬です。悪寒がある場合は葛根湯、喉の痛みや熱感が強い場合は銀翹散の方が向いています。

腸の炎症を抑えて、熱毒による下痢を緩和します。

※ 桃華堂では生薬単体の販売はしておりません。

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