BL46. 膈関（かくかん）

　 所属する経脈

足の太陽膀胱経（たいよう ぼうこうけい）

　名前の由来

膈関（かくかん）の『膈』は「 横隔膜 」のこと、『関』は「境」を意味しています。

このツボは膈兪（かくゆ）の横にあり、胸部と腹部を隔てる横隔膜の近くに位置することから膈関と名付けられました。

　位置

第7胸椎の棘突起下縁に至陽（しよう）があり、そこから外方1.5寸（1寸＝手の親指の横幅の長さ）のところに膈兪、さらに外方1.5寸のところに膈関があります。

　主治・効能

消化器系の症状

嘔吐、曖気（げっぷ）、吃逆（しゃっくり）、食欲不振、食道狭窄症

膈関は胃に近いため、消化器系の疾患に対して効果があります。

その他

背中の強ばり・痛み

　局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 僧帽筋 → 広背筋 → 脊柱起立筋

関係する筋肉

• 僧帽筋
• 広背筋
• 脊柱起立筋

関係する動脈・静脈

• 肋間動脈・静脈

関係する神経

• 副神経
• 頸神経叢筋枝
• 胸背神経
• 胸神経後枝

　参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社（1997）
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社（2009）
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ～触ってわかる身体解剖～ / 医道の日本社 (2012)