BL41. 附分(ふぶん)
所属する経脈
足の太陽膀胱経(たいよう ぼうこうけい)
名前の由来
附分(ふぶん)の『附』は「傍ら」、『分』は「分離」を意味しています。
足の太陽膀胱経は背中で2つに分かれており、大杼(だいじょ)より下降する経脈(一行線)と、附分より下降する経脈(二行線)が走っています。
膀胱経が2本に分かれたあと、一行線の傍らを二行線が並走している様子をとって附分と名付けられました。
位置
上背部、第2胸椎(T2)棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸。
第2胸椎の棘突起下縁から外方1.5寸(1寸=手の親指の横幅の長さ)のところに風門(ふうもん)があり、そこからさらに1.5寸いくと附分があります。
主治・効能
整形外科領域の症状
肩や背中の痛み・ひきつれ、首のこわばり、腕や肘の麻痺
主に、足の太陽膀胱経の走行部位と関連する症状に対して用いられます。
局所解剖
皮膚 → 皮下組織 → 僧帽筋 → 菱形筋 → 上後鋸筋 → 脊柱起立筋
関係する筋肉
- 僧帽筋
- 大菱形筋
- 小菱形筋
- 上後鋸筋
- 脊柱起立筋
関係する動脈・静脈
- 肋間動脈・静脈
- 頸横動脈
関係する神経
- 副神経
- 頸神経叢筋枝
- 肩甲背神経
- 胸神経後枝
参考文献
著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)
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