BL37. 殷門(いんもん)

  所属する経脈

足の太陽膀胱経(たいよう ぼうこうけい)

 名前の由来

殷門(いんもん)の『殷』は「厚い」「深い」「正中」、『門』は「出入り口」を意味しています。

このツボがある部位は太ももの筋肉が厚く、承扶(しょうふ)委中(いちゅう)の中間にあることから殷門と名付けられました。

 位置

大腿部後面、大腿二頭筋と半腱様筋の間、臀溝の下方6寸。

承扶委中を結ぶ線上で、承扶から下に6寸(1寸=手の親指の横幅の長さ)いったところに殷門はあります。

 主治・効能

整形外科領域の症状

腰部・殿部・股関節部・大腿部の痛みや痺れ坐骨神経痛

主に足の太陽膀胱経の走行部位と関連する症状に対して用いられます。

 局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 大腿二頭筋長頭・半腱様筋

関係する筋肉

  • 大腿二頭筋
  • 半腱様筋

関係する動脈・静脈

  • 下殿動脈・静脈
  • 貫通動脈・静脈

関係する神経

  • 坐骨神経
  • 後大腿皮神経

 参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)

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