BL54. 秩辺(ちっぺん)
所属する経脈
足の太陽膀胱経(たいよう ぼうこうけい)
名前の由来
秩辺(ちっぺん)の『秩』は「順序」もしくは「配列」、『辺』は「遠い」ことを意味しています。
膀胱経は背中を規則正しく配列しており、秩辺はその最下端に位置することからこの名がつけられました。
位置
殿部、第4後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方3寸。
第4後仙骨孔と同じ高さで、後正中線から外方に3寸(1寸=手の親指の横幅の長さ)いったところに秩辺はあります。
この高さには他にもいくつかのツボが水平に並んでいて、仙骨裂孔のある部位に腰兪(ようゆ)、第4後仙骨孔のある部位に下髎(げりょう)、後正中線から外方1.5寸に白環兪(はっかんゆ)が位置しています。
主治・効能
整形外科領域の症状
腰仙部の痛み、下肢の痺れ
足の太陽膀胱経の走行部位と関連する症状に対して主に用いられます。
消化器系の症状
排便困難、痔疾、直腸炎
秩辺は殿部にあり、大腸や肛門の疾患に効果があります。
泌尿器・生殖器系の症状
排尿困難、前立腺炎、陰部の腫れ・痛み
このツボは泌尿生殖器とも近いため、泌尿器や生殖器系の症状の治療にも使われます。
局所解剖
皮膚 → 皮下組織 → 大殿筋 → 中殿筋 → 小殿筋
関係する筋肉
- 大殿筋
- 中殿筋
- 小殿筋
関係する動脈・静脈
- 上殿動脈・静脈
関係する神経
- 下殿神経
- 上殿神経
- 中殿皮神経
- 上殿皮神経
参考文献
著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)
LINEで完結♪
オーダーメイド漢方治療
LINEで完結♪
オーダーメイド漢方治療
漢方専門の薬剤師があなたに
ぴったりの漢方薬をご提案
まずはLINEより無料の
体質診断をしてみましょう!
― 初回限定 ―
\桃華堂オリジナル缶プレゼント!/
LINE相談について詳しくはこちら ↓