ST41. 解渓(かいけい)
所属する経脈
足の陽明胃経(ようめい いけい)
別名・別表記
別表記:解谿(『谿』は『渓』の旧字体)
名前の由来
解渓(かいけい)の『解』は「開放」すること、『渓』は「くぼみ」を意味しています。
このツボは足関節のくぼみに位置していて、ちょうど靴紐をほどく場所にあることから解渓と名付けられました。
要穴
① 胃経の経火穴(けいかけつ)
五行論(ごぎょうろん)において、解渓は『火』の性質を持っています。
五行論(五行説)…自然界に存在する全ての物を、『木・火・土・金・水』の5つの属性に分類する東洋哲学の理論。足の陽明胃経に属するツボにも五行が配当されており(=五行穴)、解渓は『火』にあたる。
位置
足関節前面、足関節前面中央の陥凹部、長母趾伸筋腱と長趾伸筋腱の間。
足関節前側のシワ上で、足関節を背屈(足首から先を上に挙げる動作)させたときに現れる3本の腱のうち、小指側の2本の腱(長母趾伸筋腱と長趾伸筋腱)の間に解渓はあります。
この位置はちょうど、内くるぶしと外くるぶしの中点にあたります。
主治・効能
整形外科領域の症状
下肢の痛み・腫れ・しびれ・麻痺、足首の痛み、尖足、関節リウマチ
主に、足の陽明胃経の走行部位と関係のある症状に対して用いられます。
消化器系の症状
腹痛、便秘、お腹の張り
足の陽明胃経に所属することから、消化器系の症状に効果があります。
顔面部の症状
頭痛、めまい、目の腫れ・痛み、顔面の浮腫(むくみ)
足の陽明胃経は顔面部も走行しており、顔に出る諸症状にも有効です。
局所解剖
皮膚 → 皮下組織 → 長母趾伸筋腱と長趾伸筋腱の間 → 距骨
関係する筋肉
- 長母趾伸筋
- 長趾伸筋
- 前脛骨筋
関係する動脈・静脈
- 前脛骨動・静脈
- 足背静脈網
関係する神経
- 深腓骨神経
- 内側足背皮神経(浅腓骨神経の枝)
参考文献
著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)
LINEで完結♪
オーダーメイド漢方治療
LINEで完結♪
オーダーメイド漢方治療
漢方専門の薬剤師があなたに
ぴったりの漢方薬をご提案
まずはLINEより無料の
体質診断をしてみましょう!
― 初回限定 ―
\桃華堂オリジナル缶プレゼント!/
LINE相談について詳しくはこちら ↓