昆布(こんぶ)
基原
コンブ科LaminariaceaeのマコンブLaminaria japonica Aresch、クロメEcklonia kurome Okamura,、ワカメUndaria pinnatifida Suringなどの葉状体
性味
鹹、寒
帰経
肝・胃・腎
効能・効果
①消痰散結
②利水消腫
主な漢方薬
布丸(こんぶがん)
昆布散(こんぶさん)
特徴
昆布は日本人にとってとても馴染み深い食材で、料理の出汁や塩昆布として食卓に上ります。
生物学的には海藻の仲間で、コンブ科に属する海藻を総称して昆布と呼んでいます。寒い地方に分布しており、日本では東北北部から北海道に生育しています。
昆布の基原については混乱がみられ、「中薬大辞典」ではマコンブ、クロメ、ワカメの3種が載せられています
「名医別録(めいいべつろく)」の中品に収録されています。
熱痰を治療する清化熱痰薬(せいかねったんやく)に分類され、同じような効能を持つ生薬に貝母(ばいも)・竹筎(ちくじょ)などがあります。
鹹味により体のしこりをほぐし、甲状腺腫・頸部リンパ節腫などに用いられます。
余分な水分をとる働きがあり、浮腫・水腫に利水薬の補助として用いられます。
昆布とホンダワラ科の海藻(かいそう)はほぼ同じ効能をもち、両者を配合することにより効果が強まります。昆布の方が寒滑の性質が強いです。
寒滑の性質があるため、脾胃虚寒の泥状~水様性便には用いません。
※ 桃華堂では生薬単体の販売はしておりません。
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