LI2. 二間(じかん)

 所属する経脈

手の陽明大腸経(ようめい だいちょうけい)

 別名・別表記

別名:間谷(かんこく)

 名前の由来

二間(じかん)の『二』は「二番目」、『間』は「間隙(すき間)」を意味しています。

このツボは、人差し指の先端から数えて二番目の節(近位指節間(PIP)関節)を越えたところ、その先にあるへこみに位置していることから二間と名付けられました。

また、二間手の陽明大腸経で二番目のツボでもあります。

 要穴

大腸経の栄水穴(えいすいけつ)

五行論(ごぎょうろん)において、二間は『水』の性質を持っています。

五行論(五行説)…自然界に存在する全ての物を、『木・火・土・金・水』の5つの属性に分類する東洋哲学の理論。手の陽明大腸経に属するツボにも五行が配当されており(=五行穴)、二間は『水』にあたる。

大腸経_五行穴_栄水穴_二間

 位置

示指、第2中手指節関節橈側の遠位陥凹部、赤白肉際。

人差し指の付け根の横にあるふくらみを、指先の方へ滑らしていくと触れるくぼみに二間があります。

 主治・効能

消化器系の症状

腸の症状血便

手の陽明大腸経に属するツボのため、上記のような消化器系の症状に用いられます。

整形外科領域の症状

肩・腕の痛み指の痺れ

主に、手の陽明大腸経の走行部位と関係のある症状に対して用いられます。

顔の症状

歯の痛み(特に下の歯)あごの腫れ顔面神経麻痺ものもらい鼻血

手の陽明大腸経は顔にも分布しているため、顔に出る症状に対しても効果があります。

 局所解剖

皮膚 → 皮下組織 → 第一背側骨間筋腱 → 示指基節骨底

関係する筋肉

  • 第一背側骨間筋

関係する動脈・静脈

  • 背側指動脈・静脈
  • 固有掌側指動脈
  • 掌側指静脈

関係する神経

  • 背側指神経(橈骨神経)
  • 固有掌側指神経(正中神経)

 参考文献

著者: 長濱善夫 / 東洋医学概説 / 創元社 (1961)
編著者: 南京中医学院 / 訳編者: 中医学概論邦訳委員会 / 中国漢方医学概論 / 中国漢方医学書刊行会 (1965)
編集: 天津中医学院, 学校法人後藤学園 / 監訳: 兵藤明 / 翻訳: 学校法人後藤学園中医学研究室 / 針灸学[経穴篇] / 東洋学術出版社 (1997)
著者: 劉燕池, 宋天彬, 張瑞馥, 董連栄 / 監訳: 浅川要 / [詳解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(1997)
著者: James H. Clay, David M. Pounds / 監訳者: 大谷素明 / クリニカルマッサージ ひと目でわかる筋解剖学と触診・治療の基本テクニック / 医道の日本社 (2004)
著者: 滝沢健司 / [図表解]中医基礎理論 / 東洋学術出版社(2009)
監修: 形井秀一, 髙橋研一 / 著者: 坂元大海, 原島広至 / ツボ単 / エヌ・ティー・エス (2011)
著者: Andrew Biel / 監訳: 阪本桂造 / ボディ・ナビゲーション ~触ってわかる身体解剖~ / 医道の日本社 (2012)